Lumos
Lumos™は、マルチウェルフォーマットの光刺激装置です。オプトジェネティクスなどの最先端の光学アッセイ技術を in vitro 研究に取り入れることを可能にします。
プレート内の各 well に、最大4波長の光を業界有数の強度で照射します。光強度の微細な調節、マイクロ秒単位での照射時間の調節が可能です。これらの設定変更は well 毎に独立しており、多彩なアッセイが行えます。また、光照射は各 well 内にて分離され、プレート内における独立したアッセイの実現が可能です。
Lumos は Maestro Pro、Edgeシステムとシームレスに密着し、細胞のネットワーク活動の光学的なコントロールと電気的な活動の測定を同時に行うことができます。
Key Features
• ハイスループット対応 – プレート (SLAS 準拠の24、48、96 well フォーマット) 内、各 well への光照射が可能です。
• フレキシブルな条件設定 – Lumos 24は 96光線、Lumos 48及び Lumos 96は192光線のLED照射に対応しています。各光線はそれぞれ独立して、強度及び照射時間(マイクロ秒単位) の設定が可能です。
• 一般的な波長範囲に対応 – 各 well 毎に照射される4種の波長は可視スペクトラムをカバーしており、一般的なオプシンの特異的な刺激 が可能です。
• 温度・CO₂ コントロール – Maestro との組み合わせにより、温度、CO₂ 濃度のコントロールが可能です。
• ユーザーフレンドリーなソフトウエア – AxIS Navigator ソフトウエアを使用し、「ドラッグアンドドロップ」スタイルで操作します。光照射のパターン、照射 well の選択なども迅速かつ容易です。
• 上部からの光照射 – 上部からの光照射により均一的な光分散が得られます。また、透明な底面を利用して、電気生理測定、イメージング測定などを行うことができます。
• 業界最高レベルでの光強度 – Well 間のクロストークを抑制しながら、業界最高レベルの光強度の照射が可能です。
• Maestro MEA システムとの併用 – Maestro Pro、Edgeとの密着性が高く、光照射により細胞の活動をコントロールしながら、その誘発応答をリアルタイムで測定できます。
The Scientistの Top 10 innovation 賞を受賞
“本装置は、......細胞のコントロールを可能にしました。複数の波長における高強度LED照射は、特定の光で誘導されるタンパク質操作に対するカスタマイズ能力を高めます。"
“マルチウェルフォーマットのハイスループット光刺激である本システムは、バイオフォトニクスの新興分野における、大規模な実用化の第一歩となりました。"
The Scientist Top 10 innovation 2016 審査員コメント
Overview
Axion BioSystems の Lumosは世界で最初に発売されたマルチウェルフォーマット光刺激装置です。ハイスループット環境下で、強力且つ 精度の高い制御を実現し、最新の光学技術を in vitro 研究にもたらします。
以下の2種類方法でご使用頂けます:
- Lumos 単独での使用 – SLAS フォーマットの Lumos OptiClear プレートを用いて光刺激アッセイを行います。底面透明のプレートは、遺伝子操作や細胞伝達シグナリングなど、細胞生物学系のアプリケーションにお使い頂けます。
- Maestro との組み合わせ – Maestro Pro、Edgeとの組み合わせが可能です。専用の Lumos MEA プレートに光刺激を照射し、細胞の活動をコントロールしながら、同時に細胞からの誘発応答を測定します。
LUMOS 単独での使用
ハイスループットの環境下で、細胞の生物学的機能をコントロールします。
光照射による細胞機能の制御は、細胞化学、遺伝子学など多くの研究分野における新興ツールとして注目を集めています。
- 細胞内シグナリング経路の制御
- 光照射による遺伝子発現
- 光誘導型CRISPR/Cas9による遺伝子編集
- 細胞の成熟及び再生の助長や抑制
Lumos の ECbaseは、標準的な保温プレートと互換性があります。また、ガス供給ポートが内蔵されているため、光刺激照射中のCO2濃度コントロールも可能です。
Maestro との併用
光照射により、細胞の活動をコントロールします。
オプトジェネティクス技術では、遺伝子ターゲッティングを用いて、オプシンと呼ばれる光感受性タンパク質(ChR2など) を、ターゲットとする細胞群内に発現させます。特定波長の光照射により、これらのオプシンが活性化され、細胞の膜電位を変化させます。この技術を利用して、ターゲットとする細胞群内の電気的な活動を誘発、或いは抑制することができます。
オプトジェネティクスによる細胞の活動のコントロールには以下の利点があります。
- アーチファクトの無い刺激
- 細胞の活動の正確なコントロール
- 実験ごとのばらつきを抑制
- 細胞特異的なコントロール
最高レベルのフレキシビリティを備えた in vitro 光刺激システム
業界初の試みであるLumosは in vitro の光学的アプローチに革新をもたらしました。プレート内の、24、48、或いは、96 well に同時に光を照射します。各 well毎に、最大4種の波長での同時照射が可能で、波長の強度、時間などは正確にコントールされます。
AxIS Navigator –Stimulation Studio- による簡単操作
光刺激操作は、AxIS Navigator 内の Stimulation Studioで行います(神経モジュール、及び心筋モジュール内に搭載)。直感的な構成の Stimulation Studioにて、簡単かつ迅速に刺激設定を行うことが可能です。刺激強度(1 – 100% 最大強度)、刺激持続時間(最小100 マイクロ秒) は各LED色毎に独立して設定が可能です。刺激プロトコルはドラッグアンドドロップ形式で簡単に設定して頂けます。