インピーダンスモジュール

Axion BioSystems Impedance Software Module

インピーダンスモジュール

インピーダンスモジュールは、Maestro Pro、Edge、 及び Maestro Z、ZHT対応のインピーダンス測定・解析ソフトウエアモジュールです。AxIS Z ソフトウエ アに搭載され、インピーダンスプレート上に埋め込まれた電極部のインピーダンスを測定します。細胞の増殖、生存率、形態変化、免疫細胞によるキリング、 ウィルスによる細胞変性作用などをラベルフリー、且 リアルタイムでトラッキングします。

AxIS Zソフトウエアはシンプルで直感的な構成に なっています。簡単な操作で、実験条件の設定、デー タ測定から解析まで行って頂くことが可能です。

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Key Features

AxIS Z ソフトウエアを用いて、インピーダンスアッセイを簡単に進められます。クリック1つで実験を開始し、検出されたインピーダンスはリアルタイムでグラフ表示されます。Cytolysis、バリア機能評価などの高度な解析も簡単に行えます。

 

アッセイの設定

  • アッセイの設定は極めて簡単です。クリック1つで測定を開始した後、測定は自動で行われます。また、デフォルト設定された解析条件に基づき、自動でグラフが作成されます。一方で、必要に応じて高度な解析条件設定も可能です。

  • カラーコード化されたプレートマップが簡単に作成して頂けます。プレートマップの情報に基づいたグラフが自動表示されます。

 

リアルタイム表示

  • 検出されたインピーダンス値はリアルタイムでグラフ表示され、各条件毎のインピーダンスの変化が常にモニタリングできます。カーソル選択されたタイムポイントのインピーダンス値が棒グラフで表示され、カーソルの位置は測定中も自在に変更することができます。また、薬剤投与などのイベントを記録することが可能です。

  • 専用の Maestro Z アプリで、実験室の外からでもリアルタイムでデータを確認して頂けます。

 

 

 

データ解析ツール

  • クリック1つで、Cytolysis や 50% Killing time (KT50) 値のグラフが作成できます。

  • Barrier Index 値の表示により、細胞膜の透過性の変化検出が可能です。

  • 全ての解析結果は Lab Notebook として、Microsoft Excel🄬フォーマットでのエクスポートが可能です。そのまま論文にお使いいただける図表やソースデータが、数クリックでエクスポートできます。

 

 

Overview

細胞ベースアッセイは、in vitro でのヒト生物学的機能の迅速な評価が可能であり、組織切片モデルや動物モデルと比較して、スループットとコストに優れ ています。しかしながら、多くの細胞ベースアッセイはエンドポイントアッセイであり、その結果は時間的に単一的なスナップショットに限定されます。 Maestro シリーズによるインピーダンスアッセイは、細胞の変化をリアルタイム、ラベルフリーでモニターします。連続したデータ取得は、コストと時間 を要するエンドポイントアッセイの繰り返しを必要としません。1回のアッセイで細胞間の相互作用や薬剤反応などの動態が明らかになります。

測定の方法は簡単です。各 well 底表面に電極が埋め込まれた CytoView-Z プレート上に細胞を培養します。Maestro 及びAxIS Zソフトにより、電極と細胞接面のインピーダンス(オーム、Ω)を検出し、電極上の細胞の有無を定量化します。インピーダンス測定時、各well内の電極に微弱電流が印加されます。インピーダンスはこの電流の電極部の通過し易さを表します (A: オレンジ色矢印)。電極上に細胞が無い場合、電流は電極部を簡単に通過し、インピーダンス値は低くなります。一方、電極が細胞で被覆されると、電流は電極部を通過し難くなり、インピーダンス値が上昇します。また、電極上の細胞の死や電極からの剥離により、インピーダンスは減少します(B)。

Cells on electrode
 
Impedance curve with dosing

細胞増殖、電極への接着、細胞間の結合により、電流が通過し難くなり、インピーダンス値が上昇します。インピーダンス変化は受容体を介したシグナル伝達や細胞形態の変化 など、微小な細胞コンフォメーションの変化を検出することも可能です。このような細胞の反応を、非侵襲、ラベルフリーで数分~数日間の間連続してモニタリングします。

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