Maestro ZHT
Maestro ZHT は、インピーダンスの変化により、細胞の増殖・傷害・形態変化などをラベルフリーでリアルタイムに測定します。
96 well、384 well フォーマットのインピーダンスプレートに対応しており、免疫細胞によるがん細胞の殺傷、ウィルスによる感染、がん細胞の浸潤、内皮細胞バリアの変化などを、ハイスループット環境下で、長期間連続して測定することが可能です。細胞の変化を経時的に測定することにより、一瞬の変化を見逃すことなく、一度のアッセイで多くの有用な情報が得られます。
本装置は専用アプリに対応しており、実験室の外からでも、リアルタイムでデータを確認して頂けます。
Key Features
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ハイスループット – 最大384サンプルから同時に測定します。384データポイントの経時的な測定により、一度のアッセイで多くの情報が得られます。また、試薬などを使用しないラベルフリーな測定は、ローコストです。
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インキュベータ不要 – プレート搭載部はミニ・インキュベータになっており、温度・CO₂ 濃度が自動制御されます。実験机の上で、細胞を培養しながら数日間~数週間に渡り安定した状態で測定が可能です。
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ラベルフリー・経時的測定 – プレート底面に埋め込まれた平面電極を用いてインピーダンスを測定します。ラベルフリーの測定で、細胞にダメージを与えることなく、長期間に渡り連続して細胞の変化をトラッキングします。
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セミ・オートメーション – ハードウエアの操作はボタン1つで行います。プレート搭載と同時に環境コントロール・測定が開始されます。プレートはバーコードで認識され、ソフトウエア上で管理されます。
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ユーザーフレンドリーなソフトウエア – 専用ソフトで、実験から解析まで簡単に行えます。
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21 CFR Part 11 (GLP/GMP) 準拠 – GxP ソフトウエアモジュールの追加により、21 CFR Part 11 準拠のアッセイが行えます。
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専用アプリで実験室の外からでもデータを確認 – 専用アプリで、実験室の外からでも、リアルタイムにデータの確認が可能です。
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複数プレートによる実験 – 1台の PC で複数のMaestro ZHT (プレート)の制御が可能です。
Overview
細胞ベースアッセイは、組織や動物実験と比較して、コスト、スループット性において高い優位性が得られます。しかしながら、その多くはエンドポイントアッセイであり、変化の全容を見ることはできません。Maestro ZHTを用いた細胞インピーダンス測定は、細胞の増殖・傷害・形態変化などをラベルフリー且つリアルタイムで測定します。このような経時的な測定により、細胞の変化に関するより多くで有用な情報が得られます。
ソフトウエア
Maestro ZHT では、以下の2種類のソフトウエア・モジュールをご選択頂けます。アッセイの内容に応じて必要なモジュールをご選択ください。
Impedance - 細胞インピーダンス変化を測定し、リアルタイムで表示します。Cytolysis のグラフ作成も可能で、全解析結果は.csvフォーマットエクスポートされます。
GxP Impedance - – FDA21 CFR Part11 準拠のインピーダンス測定・解析モジュールです。
消耗品 (プレート)
Maestro ZHT は 384 well、96 well フォーマットのインピーダンスプレートに対応しています。
CytoView-Z - Maestro 専用のインピーダンス測定プレートです。384 well、96 well フォーマットに対応しています。96 well プレートの底面中央部は透明になっており、細胞の観察が可能です。