神経モジュール

Axion BioSystems Neural Software Module

神経モジュール

神経モジュールは、Maestro Pro、Edge 専用のソフトウエアモジュールです。MEAデータ測定・解析ソフトウエアの AxIS Navigator に搭載され、神経細胞から電気的な活動を測定、解析します。

AxIS Navigator はシンプルで直感的な構成になっています。簡単な操作で、実験条件の設定・データ測定から解析まで行って頂くことが可能です。

Request Information

Key Features

AxIS Navigator (神経モジュール)の使用で、電気生理未経験の研究者でも、簡単に神経細胞からのデータ測定と解析を行って頂くことができます。クリック1つでデータ測定を開始し、取得されたシグナルはリアルタイムで表示されます。実験終了後は、個々の神経活動に加え、ネットワーク機能を基準とした複数の解析値が得られます。​

 

アッセイの設定​

  • 実験条件の設定は極めて単純です。事前に用意された測定モードを選択し、データ取得を開始します。また、高度な実験設定も簡単にマニュアル設定して頂けます。​

  • プレートマップの作製も容易です。Microsoft Excel®シートからの読込、Excel®シートへのエクスポートも可能です。​

  • AxIS Navigatorには、電気刺激、光刺激のコントローラも搭載されています。ソフトウエア上で簡単に刺激プログラムを作成し、刺激の印加が可能です。

 

リアルタイム・モニタリング

  • 全 well内全電極の取得データがリアルタイムで表示されます。また、スパイク頻度などを基準にカラーコーディングされたアクティビティ・マップで、各 well 内の細胞の活動状況が一目で確認できます。​

  • 検出されたスパイクと、well内のラスタープロットがリアルタイムで表示されます。well内培養神経細胞のネットワーク形成や同期性を、リアルタイムで確認することが可能です。

 

 

データ解析ツール

  • 神経モジュールパッケージには、更に高度な解析や解析結果の作表が可能なオフラインソフトウエア (Neural Metric Tool、AxIS Metric Plotting Tool ) が付属されています。​​

  • Neural Metric Toolでは、更に高度な神経データの解析が可能です。複数種のバースト検出アルゴリズム、解析値毎のアクティビティマップ表示、Synchrony cross-correlograms 解析などは本ソフトウエアのみで可能です。​

 

Neural Metric tool software
  • Neural Metric Toolは、ソーティングされたシングルユニット活動の表示も可能です。薬剤、或いは電気・光刺激による神経細胞の変化を、シングルユニット単位で検証することが可能です。​

 

neural software image 2

 

  • AxIS Metric Plotting Tool は、AxIS Navigator、及び Neural Metric Toolで得られた解析結果をグラフ表示します。薬剤投与などによる変化や、細胞の成熟による経時的な変化が、数クリックで簡単に視覚化されます。グラフ値のエクスポートも可能です。また、解析結果の簡単なレポートの作成も可能です。​

 

neural module image 3

Overview

神経細胞の機能評価は、実験の難しさや煩雑さ、スループットの低さが長年の課題となっていました。Maestro Pro、Edgeは、その革新的なハードウエアとソフトウエアによりこれらの課題を解決しました。電気生理未経験者の方でも、ハイスループット環境下で、培養神経細胞からの電気的な活動を簡単に検出することができます。​

マイクロエレクトロードアレイ(MEA) プレート内の各well には、複数の平面微小電極が埋め込まれており、この電極上に神経細胞を培養します。時間の経過と共に、神経細胞は成熟しネットワークを形成します。Maestro 神経モジュールでは、神経細胞の発火を、全電極で、ミリ秒のスケールで検出します。​

複数電極からの同時測定により、神経ネットワークに関する検証も可能です。Activity、Connectivity、Network oscillations の3種類の指標における解析が可能です。

 

mean firing rate

 

  • Activity – 個々の電極から測定される活動電位(発火)により、神経細胞の機能評価が可能です。高い発火頻度は神経活動が活発であることを示します。一方、低い発火頻度は、神経細胞内の電気生理的な機能が低いことを示唆します。​

  • Synchrony – 電極間における発火の同時性から、シナプス機能の評価が可能です。高い値は電極間の同期性が高く、シナプス間の結合が高いことを示唆します。​

  • Oscillation – 神経活動の高い期間と低い期間の繰り返し(神経オシレーション)は、培養神経細胞内における興奮性及び抑制系ニューロンの機能の確立を示唆します。Oscillationは、well内の神経発火の時間に対するばらつきにより算出されます。活動電位のバースティングと静止期間の混在は高い値で示され、活動電位のばらつきは低い値で示されます。

Ready to get started?

Request A Quote