Maestro Volt
Maestro Volt™ は、より多くの研究者にMaestro MEAアッセイを導入して頂くために開発されました。リーズナブルな価格設定で、簡単・ラベルフリーの in vitro 電気生理学的評価が可能です。
6-well フォーマットの CytoView MEA™ プレートを用いて、Maestro Pro、Edgeと同様の MEAアッセイが行えます。プレート内の各 well 底面に埋め込まれた複数の微小電極から、神経細胞、或いは心筋細胞の細胞外電位を測定・解析します。
*Maestro Voltは、現在アジア・ヨーロッパ地区のみでの販売となります。
Key Features
- >> ローコスト – リーズナブルな価格で、Maestro Pro、Edgeと同様のMEAアッセイを導入して頂けます。
- >> 複数電極による同時測定 – プレート各 well内の6電極で同時に細胞外電位を取得します。細胞間ネットワーク、同期、シグナル伝播などの評価に最適です。
- >> ラベルフリー測定 – 専用プレートに細胞を培養するだけで電気的な活動(細胞外電位)を測定します。細胞へのダメージを最小限に抑えられ、長期間の測定にも適しています。
- >> 安定した環境下での実験 – プレート搭載部分はミニ・インキュベータになっており、温度・CO2 濃度が自動で正確に制御されます。また、装置はノイズ・振動による影響が制御されるよう設計されており、毎日安定した環境で実験して頂けます。
- >> 細胞可視 – 底面透明なMEAプレート (CytoView プレート:特許取得) により、細胞の顕微鏡観察、イメージングアッセイなどとの併用が可能です。
- >> 電気・光刺激による細胞コントロール – 全電極から電気刺激の印加が可能です。光刺激装置 Lumos により光刺激の印加も可能です。
- >> 簡単 – ハードウエアはボタン1つで操作します。付属のソフトウエアで、データ測定・解析・解析結果の作表まで行えます。
イメージングデータとの相関:
Maestro + Omni
>> Omni イメージング装置で撮影した画像を、MEAソフトウエアにて読み込むことができます。リアルタイムの細胞機能評価とライブセルイメージングで、より詳細な解析結果が得られます。
>> プレート全体のイメージングにより、細胞の電極への被覆・形態などを容易に確認できます。
>> Axion Portalにより、イメージング・細胞外電位測定データが自動で紐づけされます。
Overview
医学研究において細胞の電気的な活動を評価することは極めて重要です。疾患のメカニズムを理解するためには、詳細な機能的特徴づけが不可欠ですが、電気生理学はその煩雑さから、多くの研究者に避けられてきました。
Maestro MEAプラットフォームは、複雑な電気生理学的実験を簡単に行い、細胞の機能に関する深い洞察を得ることができます。Maestro MEAシステムは、10年以上前に最初のマルチウェルフォーマットのMaestro MEAシステムとして発売されました。現在では、世界中のアカデミック、バイオテクノロジー、製薬のラボで欠かせないツールとなっています。
ソフトウエア
Maestro Volt では、以下のソフトウエア・モジュールのいずれかをご選択頂けます。アッセイの内容に応じて必要なモジュールをご選択ください。
神経モジュール – 神経細胞からの電気的な活動を測定・解析します。神経スパイクを検出し、個々のスパイク活動からそのネットワーク機能まで評価します。
心筋モジュール – 心筋細胞からの電気的な活動を測定・解析します。4種類のデータ測定・解析が可能です: Field Potential、Propagation、Contractility、LEAP。
Neural Metrics Definitions
Maestro MEA付属ソフトNeural Metric Toolでは、煩雑な電気生理データの解析も簡単に進められます。数クリックで全 wellの MEAデータを解析し、50以上の解析メトリックスが得られます。解析メトリックスの定義はこちらをご覧ください。
消耗品(プレート)
Maestro Volt では以下のプレートがご使用頂けます。
CytoView MEA™ – 底面が透明な MEA 専用プレートで、細胞の観察が可能です。Maestro Voltでは、6-well フォーマットのプレートがお使い頂けます。
相互互換プラットフォーム
Maestro Volt はイメージング装置との組み合わせが可能です。
Omni™ – ライブセルイメージャーOmniは、MEAプレート全体の撮影が可能です。細胞の電極への被覆、状態をAxIS Navigator™ソフトウエア上で確認することができ、MEAによる細胞機能データを補完します。Omni 及び、Omni Pro 12™ システムとの組み合わせが可能です。