GxP インピーダンスモジュール
GxP インピーダンスモジュールは、インピーダンスモジュールの追加オプションです。本モジュールの追加により、GMP/GLPラボにおいて、FDA21 CFR Part 11に準拠したインピーダンスアッセイの実施が可能です。
本モジュールは、AxIS Z ソフトウエアに搭載されます。AxIS Z ソフトウエア(インピーダンスモジュー ル)の簡単さはそのままで、ラベルフリー且つリアル タイムに、細胞の増殖、傷害、形態の変化を測定して頂けます。
Key Features
AxIS Z ソフトウエアによるインピーダンスアッセイは極めて簡単です。クリック1つで実験を開始し、検出されたインピーダンスはリアルタ イムでグラフ表示されます。Cytolysis、バリア機能評価などの高度な解析も簡単に行えます。本モジュールの追加により、GxPコンプライア ンスに準拠したアッセイの実施が可能です。
Read the 21 CFR Part 11 Statement
アッセイの設定
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オールインワン設計の Maestro 装置により、毎実験ごとに、正確なインピーダンス測定が可能です。
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各ラボの状況に応じて、実験及び条件設定へのユーザーアクセス権を制御して頂けます。
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クリック1つで測定を開始した後、測定は自動で行われます。また、デフォルト設定された解析条件に基づき、自動でグラフが作成 されます。一方で、必要に応じて高度な解析条件設定も可能です。
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カラーコード化されたプレートマップが簡単に作成して頂けます。プレートマップの情報に基づいたグラフが自動表示されます。
リアルタイムでのデータ追跡
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検出されたインピーダンス値は、リアルタイムでグラフ表示されます。各条件毎のインピーダンス変化を、常時確認することが可能です。カーソル選択されたタイムポイントのインピーダンス値は棒グラフで表示され、カーソルの位置は測定中も自在に変更することができます。
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本モジュールには監査証跡 (Audit trail)が組み込まれています。実験者、変更履歴などは保存され、その追跡が可能です。
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装置内蔵のバーコードリーダーにより、測定データは確実に正しいプレートに紐づけされます。プレートを取り出すと測定は自動停止し、再搭載すると再開します。
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薬剤投与などのイベントを記録することが可能です。また、実験中のプレート出し入れも自動で記録されます。
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専用の Maestro Z アプリで、実験室の外からでもリアルタイムでデータの確認が可能です。
データ解析ツール
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クリック1つで、Cytolysis や 50% Killing time (KT50) 値のグラフが作成できます。
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Barrier Index 値の表示により、細胞膜の透過性の変化検出が可能です。
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全ての解析結果は Lab Notebook として、Microsoft Excel🄬フォーマットでのエクスポートが可能です。そのまま論文にお使いいただ ける図表や、データソースが数クリックでエクスポートできます。
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データの整合性を確認するため、チェックサムファイル付きでデータをエクスポートします。全データ、及び LIMS インポート用 csv ファイルいずれのエクスポートにおいても、実験データが変更されていないことを簡単に確認することが可能です。
Overview
細胞ベースアッセイは、in vitroでのヒト生物学的機能の迅速な評価が可能であり、組織切片モデルや動物モデルと比較して、スループットとコストに優れ ています。しかしながら、多くの細胞ベースアッセイはエンドポイントアッセイであり、その結果は時間的に単一的なスナップショットに限定されます。 Maestro シリーズによるインピーダンスアッセイは、細胞の変化をリアルタイム、ラベルフリーでモニターします。連続したデータ取得は、コストと時間 を要するエンドポイントアッセイの繰り返しを必要としません。1回のアッセイで細胞間の相互作用や薬剤反応などの動態が明らかになります。
測定の方法は簡単です。各 well 底表面に電極が埋め込まれた CytoView-Z プレート上に細胞を培養します。Maestro 及びAxIS Zソフトにより、電極と細胞接着面のインピーダンス(オーム、Ω)を検出し、電極上の細胞の有無を定量化します。インピーダンス測定時、各well内の電極に微弱電流が印加されます。インピーダンスはこの電流の電極部の通過し易さを表します (A: オレンジ色矢印)。電極上に細胞が無い場合、電流は電極部を簡単に通過し、インピーダンス値は低くなります。一方、電極が細胞で被覆されると、電流は電極部を通過し難くなり、インピーダンス値が上昇します。また、電極上の細胞の死や電極からの剥離により、インピーダンスは減少します(B)。
細胞の電極への接着、増殖、細胞間の結合により、電流が通過し難くなり、インピーダンス値が上昇します。インピーダンス変化は受容体を介したシグナル伝達や細胞形態の変 化など、微小な細胞コンフォメーションの変化を検出することも可能です。このような細胞の反応を、非侵襲、ラベルフリーで数分~数日間の間連続してモニタリングします。